■まずは、1190 RC8ってどんなオートバイ?
まずは、めでたく今年RC8を手に入れたオーナー様や、これからRC8の購入を検討されている方にジックリ読んでいただきたいのが、RC8と言うオートバイの持つエンジン特性や馬力、特徴や実際のジオメトリーについてですよね。まずは、カタログからの抜粋。排気量は1148cc,全長2055,ステアリングヘッド角66.7,半乾燥重量188kgこのあたりが車体の特徴を決定する要素です。しかし考えてみて下さい。RC8はリアの車高だけで最大27mm変更が可能です。Fフォークの突き出し量も同じく30mmはありますよね。では?実際にどのセットの値なのでしょうか?下の表をご覧下さい。
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↑表の右が今のモトクロームRC8の車体計測の結果です。左が箱開け直後の状態、多くのお客様が左の状態でお乗りになられているとお考えください。カタカナで「キャスター」と書かれているモノがキャスター角です。カタログのステアリングヘッド角が66.7ですから(90-66.7=23.3)23.3がカタログ数値です。つまりキャスター角23.3がメーカーが理想とする?もしくは開発段階で決定されたキャスター角なのです。このキャスター角が良い悪いは後半のお話になりますが、まずはコノ数値で乗り始めることをお薦めします。では?どうすれば、この数値に近づくのでしょうか?
まずは突き戻しをして下さい。突き出し量を0(Fフォークの面とトップブリッジの面が揃っている状態)で、Rのリンク調整が「LOW」の位置にあれば、だいたいキャスター角が23.3度となります。このあたりは、騙されたと思い調整してみてください。リバウンドやコンプレッションなど各部調整は全てマニュアル通りのコンフォートで良いと思います。(サーキット走行時はズポーツセット)
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これで、調整できる部分はカタログの数値に近づきました。では?このキャスター角23.3や上の表のトレール92.16、ホイールベース1434.32とは?どういった数値なのでしょうか?数値だけを見ればズバリ2スト250ccのレーサーに近い数値です。つまり現在、青山君や小山君がMotoGPで活躍するオートバイのジオメトリーに似ていると言うことです。しかし単純にMotoGPでのノウハウをフィードバックしているのかな?と勘違いしないでください。キャスター角が立ち気味なのは、多分普段のワインディングや街乗りを想定しての事と考えられます。実際にRC8に跨った事のある方なら、ご存知と思いますが、充分ツアラーとも呼べるポジションとハンドルキレ角です。そしてコノハンドルのキレ角に貢献しているのが上の表の落書きです。これはステムの中心からFフォークがオフセットされている事を表していますが、このオフセット量が多ければ多いほどハンドルのキレ角が大きくなり、キャクター角が立ってきます。つまりRC8は、かなりツーリングや街乗りを意識したジオメトリーを持っていると言うことです。さらに付け加えれば、サーキットでのみの使用の際には、ハンドルのキレ角を犠牲にし、オリジナルのトリプルツリーとトップブリッジを製作すれば、現在の国産スーパースポーツの多くのモデルが目指すキャスター角やトレール量に近づける事が可能です。※あくまで国産スーパースポーツが目指すジオメトリーのトレンドが正解と仮定した場合です。実際に私がレースで使用した印象では、ワイドなレコードラインを通ることなく、ツインならではの軽さとコーナー出口のトルクと加速を生かしたラインどりや走りができるため、本番に強い?レースに強い。まさに「READY TO RACE」なジオメトリーを狙ったのでは?と感じました。

お次は、皆さんお好きな馬力のお話+αです。まずは下の表をご覧下さい。これはモトクロームのRC8を実際にシャシーダイナモにかけてみたモノです。マフラーはモチロン!アクラボォフルエキ+マッピングです。
後軸138馬力(実際に負荷がかかった状態ですので、カタログ数値に置き換えると158馬力ほど・・)です。フルエキ40万円でプラス3馬力とはチョッピリ寂しい感じもしますが、ノーマル11kgからアクラボ4kgの7kgダイエットは想像以上に体感できます。とまぁパワーのお話はココまで・・重要なのは空燃比(空気と燃料の比率)です。下の大きな空燃比(濃)と書かれたところにご注目ください。真ん中の点線が理想的な空燃比ですが、全ての回転数で12~10を示していますよね。これは全体的に濃いと言う事です。特に90(正確な回転数を示していませんので目安とお考えください)のあたりは、コーナー出口、主にアクセルの開け始め付近と思われますが、特に濃いことが解ります。市販車ですのでエンジンの耐久性や気候の低い乾燥した地域でのセッティングでは濃く、ライダーの好みによっても幾分濃いセッティングになる事もありますが、この表では、明らかに乗りにくいセッティングと考えられます。実際に私もレース中、スロットルの息継ぎに悩まされ、さらにはスタートでストールと言う失態をしでかしてしまいました。。。これらはシャシーダイナモをお持ちのKTMディーラーである程度改善できますのでお試しください。※RC8のみ990 SUPER DUKEなどはサブコンの使用をお薦めしています。あっ!RC8のサブコンも発売されましたよ♪と、まぁ馬力・セッティングに関しては、用途や好みの問題がありますが、こちらも素性としては申し分ないと思いますのでご安心ください♪
実は、先日の鈴鹿8時間耐久レースの前夜祭と決勝前のパレードにもモトクロームのRC8が使用されました。モトクロームのRC8には、MotoGPで活躍中の小山知良選手が、KTMレッドブルレーシングのRC8には、同じくMotoGPの青山博一選手が、それぞれ走らせました。彼らもコンパクトな車体と自らが乗るGPマシンと似たジオメトリーに関心を示しその素性の良さに感激していたようです。残念ながらエキシビジョンと言う事もありレーシングスピードでの走行はできませんでしたが、次回は是非とも本気で走らせてみたいと言って貰えましたよ。楽しみです!
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■次回はレースレポートを含めた実走行インプレッション・・・・